サイレントマニピュレーション・サイレントマニュピレーション(非観血的肩関節受動術)

肩関節拘縮、凍結肩、拘縮肩とは

肩の可動域制限をきたしている病態(肩が挙がらない、回せない、髪を結わけない、腰に手が回らないなど)。
無理に動かそうとすると肩から腕にかけて痛みがあります。
五十肩、肩関節周囲炎などにより炎症が起こり、関節を支えている関節包が硬くなったり、動きをなめらかにする滑液包が癒着を起こし痛みや可動域制限が起こります。

四十肩・五十肩・肩関節周囲炎

肩関節を構成する骨やじん帯などの軟部組織が加齢とともに変性を起こし、動きが悪くなったり炎症を起こし痛みを生じます。

五十肩 詳細

肩関節周囲炎や拘縮肩の治療

肩関節の可動域改善、疼痛緩和のためのリハビリテーション(通院および自主練習)や、炎症を抑えるための鎮痛薬、物理療法、肩関節内注射などの治療を行います。

五十肩の治療 詳細

早期回復をご希望の場合や、治療を継続しても改善しない場合は、マニピュレーション(関節受動術)を行います。マニピュレーション施行後も再発予防のためのリハビリが必要となります。

サイレントマニピュレーションとは

エコーガイド下にて首の付け根に局所麻酔をして肩から腕の除痛を行い、徒手的に固まっている関節包をはがす治療です。従来では入院や手術が必要でしたが、現在では外来にて治療を行うことが可能となりました。

麻酔は数時間のうちに切れますが、当日は三角巾で腕を吊って帰宅していただきます。麻酔が切れた後、痛みが強くならないように施行後に肩関節内に痛み止めの注射をします。

マニピュレーション後のリハビリについて

翌日から積極的にリハビリ加療を始めます。肩関節が再度拘縮するのを防ぐため術後できるだけ頻回にリハビリテーションに通院していただく必要があります。

サイレントマニピュレーションの適応とならない方

  1. 局所麻酔薬にアレルギーのある方
  2. 血液サラサラの薬を服用中の方(相談可)
  3. 変形性肩関節症の方(相談可)
  4. 重度の骨粗鬆症の方(相談可)
  5. 実施後にリハビリ通院が困難な方(相談可)

サイレントマニピュレーションの所要時間

1時間30分~2時間前後となります。
麻酔後は、肩や肘に力が入らない状態になりますので、当日はご自身で車や自転車を運転しての来院はお控えください。

費用

保険適用です。当日の手技、注射等を含めて自己負担8,000円程度(3割)、5,500円程度(2割)、3,000円程度(1割)かかります。

サイレイントマニピュレーションは予約制となります。

診察を受けていただいた際にご予約をおとりしますので、まずはご来院ください。
初診時はご予約が取れませんので、直接クリニックにお越しください。
サイレントマニピュレーションの予約は午前の診察時間前(8:45頃)か午後の診察時間前(14:45頃)となりますが、ご相談には応じます。

当日の注意

当日は食事制限はありませんが、気分が悪くなる可能性もあるため予約時間の前4時間の食事は軽めにとるか、避けておいてください。
当日内服薬を服用しなければならない場合は服用していただきますようお願いいたします。